一般社団法人
Institute of Hokkaido Snow Food
さらに平成29年3月、地産加工食品「スノーフード」を開発・生産する、スノーフード研究会のコア施設『利雪食品加工研究施設(ホワイト・ラボ)』を、美唄市、総務省の「地域経済循環創造事業補助金」を受
けて建設しました。
「ホワイト・ラボ」は、貯雪庫に172トンの雪を保存し、隣接する雪室(ゆきむろ、雪温貯蔵庫)で食材を保管します。
室内の環境は、室温約2.0℃、相対湿度90%を保ちます。
雪室内部はレンタルスペースとして会員企業、美唄市民、市内企業など皆さまに利用提供しております(有償)。
また 食材等の保管設備として15℃の低温貯蔵庫を設置し、サツマイモやカボチャなど、保存環境に適した農作物を貯蔵します。
温度維持のために夏は雪冷房、冬は乾燥機の廃熱を利用します。
ホワイト・ラボにはスノーフードの加工・研究室(低温乾燥実験室)を設け、雪風を利用した低温乾燥技術による商品開発の研究を行っています。
このため現在は低温乾燥機1台を設置、様々な食品によりる低温乾燥加工技術の実験に取り組んでいます。
一例としては、美唄市の農家と連携して地場生産のサツマイモ(紅はるか)を雪により熟成と低温乾燥し際立つ甘さ・旨さ・柔らかさが特徴の完全無添加干しいもを商品化しました(雪そだちブランドで販売中)。
さらに道産野菜、果実等の製品化について、会員社の取組みをを支援し、共同で技術開発、商品化や販売先の開拓を行っております。
今後製品化実験、分析から試験販売に至るまで、北海道スノーフード研究会の取組み事業として推進していきます。詳しい内容についてついては事務局までお問合せください。
将来的には当研究会では、美唄市、美唄自然エネルギー研究会などが進める「ホワイトデータセンター構想」や「冷熱供給システム、電力・熱供給プラント」と連携し、周辺への加工工場等の集積などに繋げることにより、地域資源である「雪」を最大限活用した新たな産業・雇用の創出を目指します。
さらには食料流通備蓄推進協議会、美唄商工会議所などが進めている「食料備蓄基地構想」など共に、空知団地への「利雪」を中心とした事業集積の実現を目標とします。